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ガスケアプローチとは?

ガスケアプローチとは、フランス人女医ベルナデット・ド・ガスケ医師によって確立された、姿勢と呼吸からグローバルにペリネ(骨盤底筋群)に働きかける身体的アプローチです。女性が一生を通して自らのペリネを保護すること、それが尿失禁や子宮脱などに代表される骨盤底機能不全症の予防につながるというのが、フランスのペリネケアの第一人者であるベルナデット・ド・ガスケ医師の考えです。

ペリネは、骨盤の底にある筋肉のガードルのようなもので、日本でも近年ペリネに対する関心が高まってきています。女性の場合、ペリネには尿道・膣・肛門の3つの穴が開いています。腹圧が高まり上から過度の圧力が加わると、骨盤内にある臓器が下に向って押し出される形になるだけでなく、ペリネそのものにもダメージを与えることになります。しいては尿漏れ、ガス・便漏れ、子宮脱、女性性機能への悪影響といった問題を引き起こすことになります。

ペリネにダメージがおよぶ機会として最初に思い浮かぶのは出産ですが、それ以外にも、日常生活での姿勢のとり方や呼吸法、咳やくしゃみ、排便時のいきみ方、腹筋運動など、不適切な方法によって生じた過剰な腹圧が下方に向かう圧力となり、結果的にペリネは日々小さなダメージを受け続けることになるのです。 こうしたことからガスケアプローチでは、出産だけでなく日常生活全体の中で、姿勢と呼吸を整え、腹圧をコントロールし、しなやかさのある正常なペリネの機能を維持することで、出産後の女性に高頻度に見られる尿漏れや子宮脱などの予防を目指しています。また、男性に多い腰痛を改善や鼠径ヘルニアを予防するなどの効果もあり、女性のみならず男性にも適応される全人的理論です。

ガスケアプローチの基本概念として、生理的な腹式呼吸が行えるように姿勢を整えることからスタートするということがあります。背骨を十分に引き伸ばし、骨盤と肩との距離を最大限に遠ざける状態の姿勢が整った時、呼吸はおのずと腹式呼吸になります。この呼吸にペリネの動きを同化させることで下部腹横筋も一緒に働き、しなやかなペリネ、そして体型作りにつながります。

ガスケアプローチ DE GASQUET INSTITUT 日本セクション
 

 

ド・ガスケ医師ってどんな人?


ベルナデット・ド・ガスケ医師 Dr. Bernadette de GASQUET

1946年生、医学博士、婦人泌尿器科的再訓練法有資格者、3児の母 医師であり母親であり、またヨガ指導者でもあるド・ガスケ医師は、自らの出産体験から「生理的分娩の探求」を目的に医学の道に入り、47歳で医師となった経歴を持つ。自らが構築したその身体的アプローチ「呼吸と姿勢からのガスケアプローチ:Approche Posturo-Respiratoire de Gasquet」において、ド・ガスケ医師はバイオメカニクスの観点から様々な伝統文化の知恵と現代医学とを融和させ、産科領域だけでなく、腹筋の訓練、腰背部や骨盤底の保護、リラクゼーション、呼吸、排泄に関わる問題など広範囲な領域で人生のあらゆるステージに活用できる理論と方法論を展開している。2000年以降、フランス全国のおよそ半数の産科関連施設で「生理学的分娩と性器脱の予防」についての研修が実施されてきた。また、多くの著書や雑誌、あるいは医療従事者やスポーツ専門家を育成する養成機関での指導でも著名である。

現在の活動:フランス国内及び海外県、ベルギー、スイス、ケベック、イスラエル、カナダ、スペイン、日本などで周産期チームへの研修会を実施。 産科力学 (Mécanique Obstétricale) 大学資格講座をはじめ、助産師、理学療法士、看護師等の養成校で教授。 その他の活動として、ヨガ・インストラクターとして毎週ヨガの指導や出産準備クラス、産後クラス、(骨盤底、更年期、便秘、失禁などに関する)婦人科的エクササイズのクラスを実施している。また、フランス、ベルギー、スイス、カナダ、ケベック等、現地の理学療法士やリハビリ専門医、スポーツ・ヨガインストラクター等を対象とした研修会の指導にあたる。

博士論文: L’incontinence urinaire d’effort chez les multigestes 「経産婦の腹圧性尿失禁」(尿失禁研究の為のPolivex基金受賞、1993年)
フランス ガスケアプローチ